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2008.07.28

涼を味わう

◆7月26日◆

7月26日は父親が亡くなってちょうど2年であり、
生きていれば59歳の誕生日でもある。

そんな特別な日
web shop野庵さん庵主 毬詠まりえ)さん主催の 夏の涼を楽しむイベントへ。

結構前から楽しみにしていた、お寺での催し。


『夏の陰陽』
 http://yingyang08.exblog.jp/8281765/

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メインイベント会場の『本行寺』にてパチリ。

緑生い茂るお庭をくぐり抜け、
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待合室は着物や浴衣の方々で大賑わい。
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着物でお出かけするときはいつも自由気ままに(あ、一人だから、、、)
立ち止まって写真撮ったりしてるんだけど、
今回はご一行さまだったので、 押さえるべきポイントを押さえてない感があり(笑

本堂内は撮影禁止だったのでイベントの模様はありません。
(毬詠さんのブログに続々と紹介される模様。。。)



昼の部はパーカッション、VJ、影絵、ボイスパーッカション、
ベリーダンス、ダンス、アートパフォーマンスの融合。。。

キンキラキンの祭壇を前にエキゾチックな女性が踊る様は何とも不思議な感じ。
美しいです。

お寺自体も古〜い感じで、天井に鶴が飛んでたり
アールデコな証明がぽつんぽつんとあったり。


いや〜暑い暑い。

の差し入れがたまらなく嬉しかったです。


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10年来の友人HORIHORI 謎の男着物着用です。
半幅を腰で締めて、下駄を仕立て直してもらい鼻緒の受けを水色ですてきなコーデ☆

この着物、肩におっきい紋みたいな何の柄だろ。。。があって
地は絞りか染め匹田。ちゃんと見てないのでどっちだったかなぁ〜(笑


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アジアン雑貨屋
右がHORIHORI。
左がYちゃん、高校2年生。
彼女は男浴衣を腰で半幅帯。細かい竹柄。これがまた似合う☆



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古着物屋さん
夢市さん。。。お店混雑中につき入られず。



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金魚ギャラリー



途中でお茶をし、夜の部へ。
夜はドラム、パーッカション、笛が幻想的。
お囃子っぽい雰囲気もあったり、和風の場所には和風の音色があう。

最後に大っきい丸い白い紙に
金魚絵師の深堀さんライブパフォーマンス
音楽の中、大きな金魚がゆったりと泳ぎはじめたのでした。


お庭では打ち水により涼しい風を感じ、
暑くて、足は痺れるし、我慢との戦いだけど、
所作は美しく控えめにしなくては。。。と、葛藤しつつ充実した一日を過ごせ、
大満足です。



前日の夜(から明け方にかけて)必至で半襟に刺繍した甲斐があったわ☆ 












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2008.07.22

お昼寝

窓を開け、ふと隣家を見ると。。。

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あれれ???

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うちの猫が隣んちでお昼寝してます。

この暑いのに、わざわざ暑そうな所を選ばなくても良いだろうに。。。











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2008.07.21

銀座の画廊にて

◆7月19日◆

前日の天然サウナかと思わせるような、茹だる暑さとは打って変わって爽やかな日。

や〜っと梅雨明けをし、最終日ギリギリに友人のグループ展に伺うべく、
夏着物で銀ブラして参りました。

 http://gaden.jp/77gallery/2008/0714/0714.htm


上記↑に書いてあるので名前出しても大丈夫でしょう(笑
10年来の友人、
森田洋美嬢の作品を拝見してきました。

作品とのツーショット。
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某美大予備校時代、苦楽を共にした一人です。
彼女は東京芸術大学を卒業後、作家として着実に実力を発揮しています。

写真では分かりにくいですが、ムギューッとなった人物の回りの金色の
デコレーションには凹凸があり、作品それぞれデザインが違います。

それも含めて一枚の作品となっていて、とてもインパクトがあります。


今回の展示では8枚中6枚がお嫁入り決定したらしく、流石です!


うちの母が、玄関に飾る絵画が欲しいらしくその旨を伝え、
画廊を後にしました。








銀座へ来たからにはもちろんアンティークモール銀座へ行かねばなりませぬ。
 http://www.antiques-jp.com/

それはそれは
素敵な刺繍の帯などが沢山あったのだが、
とても私の予算では手に入れる事はできないので、毎度ながら
目の保養が目当て。

隅々まで目を通し、ため息ばかりつきながら帰宅することに。。。





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古代蓮の里

◆7月10日◆

まだ今より幾分か涼しかった日。

埼玉県行田市にある
『古代蓮の里』へ行って参りました。
http://www.ikiiki-zaidan.or.jp/kodaihasu/

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昨年は一足遅かったため、見頃を過ぎていた。。。

園内の係の方に
「毎年7月10日が見頃だよ!手帳にメモしておきな!」
と、教えていただきメモしなくてもきちんと覚えていたのです。

しかしうっかり寝過ごし午後に目覚め、見頃な筈が花は全て閉じていました。。。
当たり前です。

蓮は早朝に咲き、昼には閉じてしまうのです。

まぁしかし、3時頃に行ったので駐車料金はただでしたけど。

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1300〜3000年前の古田蓮の群れ。
莟ばかりですが。。。

全国にも古代蓮の種が地中に眠っていて、発芽したケースは多々あるらしいが、
数は日本一だそうです。
 →行田蓮(古代蓮)…8万株



その他   世界の蓮…2万株
Rimg1604_3    Rimg1643_2

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自宅からほど近い為、浴衣に小説持参で園内を一回りした後
アイスクリームを頬張りながら屋根付きのベンチで一休みをする。

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人もまばらで、デイサービスのおじいちゃん、おばあちゃんと一緒に休憩。

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きれいに咲いてる図が見たかった。。。

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園内には蓮以外も見頃だ。
夜は
蛍の鑑賞会も行っているそう。

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来週半ばに次は
早朝に母親を連れて行く約束をしたので、
満開の蓮は次回のお楽しみに。。。



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2008.07.05

浴衣

川越の『はいからや』さんで購入した浴衣。¥3000。綿紬。藍染め。

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裏表染めてあるから長板中型だろうなぁ〜とは思ってたけど、 ご主人に言われてビックリ。
肩当てに反物の耳の部分(ブランド名が書かれるのさ)に

『重要〜〜〜〜〜本染』

と記載されてました。
お目が高いわね〜なんて言われながら、ほくほくで購入。


解いてみないと正確には分からないけどね。
『重要文化財、長板中型本染』ではないかな?とね。

でもそうだったとしても、柄付け自体細かくはないからそんなに お高いものじゃあなさそうだけど。
竹に雀柄が気に入ったのさ〜



長板中型染めとは。。。
江戸中期(?)贅沢禁止令により、考案された染色方法。
単の着物の場合、裾がひるがえった際、『裏』が見えてしまうことを野暮とし、
両面染めることを粋とした。

江戸小紋の型より大きいので中型、と名付けられる。
中型=浴衣、とされていたが後にと生産量が求められるにつれ
注染、シルクスクリーンと染め方も移行し、今や東京、埼玉とで
数件のみしか職人がいないのが現状。

そもそも表を糊置き(型置き)し、乾かし、裏にも寸分互い無く糊置きする。
型が1枚とも限らないので、手間がかかる。
そして藍染めのため、瓶のなかに何度も何度も浸しては空気に触れさせ、
藍色を濃くさせる。

両面染めるから、白く残された部分がそれはそれは美しく浮き上がるのです!

それこそすんばらしい型付けになると、一反に一日かかる場合もあり。
普通の型でだいたい十反/日だろうか?

シルクスクリーンなんて一日に500反とからしいからね、
そりゃ消費者は安い方へ移行していくのだろうが、
最近のはほとんどミシンだもんなぁ。

ミシン仕立てだと、着物、、、きちんと畳めないんです!
縫い目が堅過ぎて。。。


話がそれました。

どこか八王子の職人さんについて書かれたブログを拝見しましたが、
今は縦縞は染めないんですって。
やはり人間ですから多少のずれ(型を置く際)が出て来てしまうのだそう。
それを昔の人は、それが良い、としてくれたのだそうだが、
現在はピチッと合わないと消費者が許してくれないのだって。
だから染めないのだそう。

なんだか残念すぎるお話。。。


手のぬくもりを感じるもの。

大切だと思うのよ。

着物しかり。

大館の曲げワッパのお弁当箱http://www.chuokai-akita.or.jp/magewappa/

津軽こぎん刺しの巾着http://www.aomoriya.net/tenpo/1070/

マラス(木材名)のお箸/名前入りhttp://www.hashikyu.com/

江戸簾の箸巻きhttp://www.handicrafts.co.jp/

文庫皮のお財布http://www.bunkoya.com/



曲げワッパに始まり、ちょこちょこ集めるようになりました。
先日の蚕博士のお話じゃあ無いけど、消費者が賢くならないと!
 


気になっていてまだ未購入のものとしては

箱根の寄木細工http://www.kanazashi-woodcraft.com/

有松鳴海絞り/雪花絞の浴衣http://www.geocities.jp/sibori_harisyou/home3.htm

民芸品伝統工芸品にめっぽう弱いんです。
弱いというか。。。どれも携わりたい!けど無理なお話で、
このままなくなってしまうかもしれないモノ達(職人の高齢化、後継者不足)を
後世に伝えて行かねば!!!!と。

まとまんなくなってきましたね。



良いものを、身につけて、身の回りに置いて暮らしてゆきたいのです!



松本民芸家具http://matsumin.com/
これは人生の最終目標です。















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2008.07.04

6月川越散歩

◆6月28日(土)◆

毎月恒例、28日の川越の成田山で開催されている骨董市に集合し
ランチをしたり、着物談義に花を咲かす会です。
先月も参加して参りました。

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今回は「埼玉の養蚕・日本の絹」講演会がメイン。

大正時代からの老舗料亭『源氏家』にておいしい江戸風の味付けのお弁当付きです。
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こちらでは飛び込みのお食事は一切出来なく、完全予約制。。。
昔ながらの手間のかかるこしらえだそうで、椎茸を戻すのに2日もかかるそう。

はんぺんがモッチモチだったのにも納得!
里芋の煮物に柚子胡椒が添えてあったのには、意外な組み合わせにビックリ。
真ん中の黄色いもの、おそらく空豆のきんとん。
甘い空豆初体験でした。

どれもこれも大変美味しくて、着物姿のためすぐお腹いっぱいに。
洋装だったらご飯もお味噌汁もお替わりしたかった。。。

デザート付きで大満足です。


昼食後はしばし休憩。
ちょっと強面の男性が
埼玉県農林総合研究センター 近達也さん
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皆さんとかわりばんこで『女将ごっこ』(笑)
さまになってるでしょうか??




秩父銘仙の織元『荒啓』さんの銘仙。
最近は銘仙とは言わず、解し織りと言うそう。

解し織りとは、縦糸を仮織りして柄付けをし、一旦解して緯糸(単色)
で織って行きます。
秩父では単色ですが、伊勢崎などでは緯をかすったものを織り込みます。

銘仙は産地ごとに特色があるのですが、一大ブームだった戦前戦後、
皆こぞって真似していったので土地ごとの個性がなくなっていったんのですが、
近年はまた産地ごとに独自性をだしていってるのだなぁと感じました。
(この辺は私が過去に調べた文献からの解釈なので、間違っていたら申し訳ないです。。。)

あのきわどい配色や、大胆な絵柄は最近のものには見られなく、
とってもおとなしい、、、やさしい感じでした。
私はもうちょっとインパクトのある物が良いなぁ、と。

どうしても需要があまりない世界なので、一般受けするようなものよりは
通好みのもののほうが受けいられるんじゃないかなぁ、と勝手に思ってました。
まぁ、染めることから離れてしまった私なんぞがとやかく言える立場ではないのですが(笑

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その後、埼玉県農林部の養蚕博士(近さん)をお招きして全国第4位の養蚕県、埼玉県の絹の話、埼玉の繭「いろどり」開発の苦労ばなしなどを伺いました。

日本は一人につき、絹利用率世界一(総量は中国)なのにも関わらず、
その
自給率は1%だと言うこと。

国産、とうたわれている絹はだいたい原料(繭)は中国、ブラジルで、
輸入し、生糸にするのが日本だから国産、と。
ウナギやアサリの問題と似てます。中国産を日本に一度放流したら国産、と。


なんかなぁ。。。


だからといって、外国産の絹がダメかというとそうでもないらしく、
優秀だそうで。
一時代を築いた方々が直接指導しているのでそれはそれは良質の絹になっていくのです、と。


それと糸を吐く蚕というのは世界に500種いるが、野蚕(やさん)=野生の蚕、
は日本にはいなくて、家蚕(かさん)=人間が飼育、のみだということも
絹が減って行く現状に足止めをかけられないのだそうです。

手間ひまかけてもやっぱり人件費のかからない外国産が主流になってしまうのは
否めないような。。。


蚕博士のお話は尽きなく、もっともっと聞きたいところでしたが、
飼育中のお蚕さんに餌やりをするべく、いそいそと帰られて行きました。

お土産にいただいた、さなぎ入りの繭。

『いろどり』という品種で、檸檬色をしてます。
生地にしても白くはならず、檸檬色なのに白生地あつかいだそうで
柔らかい色で、そのまま色無地などにしても良さそうでした。

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学生時代は、繊維材料学や服飾文化論など、眠くて眠くてたまりませんでした。

抗議してくださる方のお人柄、、、によって探究心とは変わってくるのですね。

今更ながら繊維のこと、染め、織りについて深く興味が湧いております。
当時からそういった思考だったらまた違った今があったのでしょうね〜










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