桐箪笥職人
私の父の実家は桐箪笥屋(職人)です。
父は3男のため、長女の母の元へ婿養子に入っています。
現在は、祖父が17年前に他界しており、
長男(と言っても60代後半/リョウジ)が継いでおります。
先月次男(ケンジ)夫婦が九州へ移住してしまうにあたって、
リョウジおじちゃんから私たち甥っ子、姪っ子(11名)の為に
作りためておいてくれた桐の引き出しを戴きました。
私のと弟のと。
大きさは書類が入る大きさって言うのでしょうか?
三段引き出しで、入れる物は個人の自由です。
私は帯締め、帯揚げなどの小物を収納しようかしら?
取っ手以外は全て桐。勿論ですけど(笑
その精巧さには惚れ惚れします。
小学校いっぱい位までは、もう毎週かのように父の実家へ
父と私と弟と3人でよく遊びに行っていました。
リョウジおじちゃんは強面で、口数も少なく、
子供心に近寄りがたい印象を持っていました。
しかし、作業場でおじちゃんの制作風景を眺めるのは大好きで、
すすけた焦げ茶色の室内の大鋸屑の香りや、
大きな材木を加工するのを遠巻きに眺めたり、
釘穴をあけ、木でできた釘を打ったり、カンナをかけたり。
その空間が居心地が良く、
ず〜っと動作を眺めていたのを覚えています。
大きくなってからも父と2人、よく上がり込んでいましたが、
最近は作業場にいない事が多いようです。
『桐箪笥』の需要。。。
和服が大多数の方には敬遠されがちですから、
仕様がないのかもしれませんが。
私がお嫁に参る際には、母が2棹注文してくれるようなので、
それまでは現役でいていただきたいです。。。
父の婿入り道具の桐箪笥は、
祖父の現役最後の作品だったそうです。
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コメント
実家が桐箪笥職人さんだなんて凄いですね。
今のshioringさんの着物にも何か通じるものがあるのかな?
ところで質問なんですけど何故和服の人には敬遠されがちなんですか?
てっきり和服には桐箪笥なものとばかり思ってましたけど。。。
投稿: たくあん | 2009.03.21 04:03
◆たくあんさん
そうですねぇ、毎週のように遊びに行っていたので
何となく伯父や祖父の姿を見ては
『いいなぁ〜』って漠然と思ってました。
何かあるかもしれませんねぇ〜(笑
>和服の人には敬遠されがち
あ、つたない文章で申し訳ないです。。。
『和服』は『現代の人』にとって敬遠されがち、と
伝えたかったのです(笑
なので桐ダンスの需要も自ずと減る。。。と
投稿: shioring | 2009.03.22 01:01
読解力なくて申し訳ありませんでしたm(_ _)m
そうですよね。
和服には桐箪笥ですもんね。
以前引っ越しの手伝いで運んだ事ありましたが、
あまりの軽さにビックリした記憶があります。
それに表面が傷んできても補修でまた綺麗に使えるようになると聞いた事あります。
エコなんですよね。
投稿: たくあん | 2009.03.22 07:50
◆たくあんさん
いえいえ!
そして最近は輸入物の安価な桐箪笥を売っていたりで
本格的な物の需要は無くなって来てますねぇ。
しかし若いかた向けにデザインを
変えたりしているとこはやって行けるのでしょうけど。。。
そうそう、表面を削って、お化粧し直すと新品みたいに
なるのですよ♪桐は火にも水にも強く、
例えば雨漏りで水をたっぷり
ふくんでしまった桐箪笥は、乾いた後に中をあけてみると。。。
着物は無事だそうです!
投稿: shioring | 2009.03.23 01:13