着物道へのきっかけ、
十代の終わり頃から、昭和5年生まれの祖母によく、
桐箪笥の中の着物を見せてもらい
『コレは平絹、縮緬、壁(縮緬)、段壁で。。。』と、
一枚一枚説明を受るのが好きでした。
当時は意味が分からなく、曾祖母が紡いだ糸、祖母が織った反物、
祖母の姉の嫁ぎ先の紺屋で染めた柄、そして祖母が仕立てた着物。
漠然と『良いなぁ〜』って思ってました。
テキスタイルデザイン科の大学に進学し、
染めの事、織りの事、を学んでいくうちに『着物』に対しての
憧れは益々大きくなっていきます。
そして忘れもしません。
2001年、伊勢丹美術館で開催された池田重子さんコレクションの
『日本のおしゃれ展』へ足を運んだ際の事。
その時受けた衝撃が現在に繋がっていると言っても過言ではないでしょう。
そして『4年生までに着物で大学に通えるようになりたい』と、
勝手に思っていたら2年後には着付けの先生のボランティアで、
放課後に大学内で着付けを習う事ができました。
染めを専攻し、型染めと友禅染(オリジナルテクニックに近いですが)
に魅了され、浴衣を始め、着物や、帯、羽織などを制作しました。
当時は『個性的なデザイン』という事ばかりに気を取られ、
繊維や技法の歴史的な事には全く興味が湧きませんでした。
卒業してからは、無名の先人たちが残していった古裂に更に
興味が増し、デザインの事は勿論、素材や染織技法についてやっと(笑)
自発的に調べるようになりました。
沢山の素晴らしい縁のお陰で今があります。
日本の布を、纏ったり、再構築したり、身につけたり。。。
まだまだ興味が尽きませんね!!!
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コメント
池田重子さんのコレクション、生で見れたのね~!羨ましいっすー 私はよく行く古着物屋さんで池田さんの日本のおしゃれ展の冊子を発見し、何度も何度も借りてしまいました(笑)
私は自分で何も制作できないのですが、産地巡りは大好きです。お互い情報交換できたらいいですね☆
投稿: しのぶ | 2008.12.23 08:01
shioringさんが着物に魅せられた経緯がよくわかりました~。私なんか、にわか着物好きですが若い時は全く「和」の物に興味がありませんでした。家や家具なんかもカントリー調に憧れてました。でもアメリカ人の夫と結婚して、アメリカに6年住んで日本に戻って来て、「やっぱり、日本の家屋っていい!着物って美しい!」と再発見?しました。ブログいつも楽しく拝見させていただいてます!
投稿: 花蓮 | 2008.12.23 10:00
◆しのぶさん
伊勢丹美術館が閉館してしまったあとは(着物ブームもあったからかな?)小さなとこで時々やってますね。銀座松屋の上の方で。
後にも先にもあんなにも、どれもこれもに感動した展示はありません!
私も暇さえあれば眺めてます♪少しでも素敵な感性にお近づき
したくって。。。
私も産地巡りが好きです!今は羽生の藍染めを見学に行きたいなぁ〜
って思っています♪
◆花蓮さん
いえいえ『好き』な理由なんて言葉で現すの難しいですもん!
にわか好きでも良いではないですか〜☆
私は高校生の頃はルネッサンスだのロココだのゴシック様式だの、
華美な装飾に強い憧れがありましたが、
やはり身近なものにシフトされて行くようになるのでしょうかねぇ?
現在、悲しいかな、着物着られる方って数少ないですから
ご主人、鼻が高いでしょうね♪
私も花蓮さんのブログ拝見させていただいているのですが、
コメントが書けないのです、、、何故なのでしょう??
投稿: shioring | 2008.12.23 23:22