川越きもの散歩2月度 木遣りを聞く会 その3
さぁ、休憩の後は鳶頭3名の職人トーク&木遣りのお披露目です。
一人目は元1の牛若丸の山車を仕切る天神さん。
鳶職って言うと現在はブカブカのズボンを履いた方が主流ですが、
頭は現在も半纏姿でお仕事をされているそうです。
背中には『郭』の文字。
屋号を染め抜いた帯。
成田山のお堂を曳家で動かしたそうですが、昔はだいたいの鳶職が
できたそうです。
二人目は幸町の山車2台を仕切る高山さん。
川越が舞台の朝の連続テレビ小説『つばさ』の頭役の方に
指導をしたそうですが、2日前にいきなり頼まれたらしく、
時間も小一時間。。。と、どうも心残りの様子(笑
その際に半纏はとても大切な物なので、おいそれと貸せる物では
ないので町内の物を貸したそうです。
本日の高山さんの半纏は木遣り会のものです。
背には『川越』、胸には『うた』(旧字体でしょうか?)
股引(?)など勿論全てオーダーメイドで、
原寸の2分詰めて作るそうですが、できたてはキツくて
座っていたりすると痺れるそうです(笑
天皇陛下とスウェーデン国王が川越へに訪れた際、
一番のおもてなしはなんだろうか?となった際に、山車を出し
木遣りを披露したそうです。
三番目は元2の山王を江戸時代から仕切る11代目相原さん。
江戸から同じ町内を11代も次いでいるのはなかなか珍しいそうです。
明治2、3年のころに7代目、というのは文献で確認できたそうですが、
6代目より前は文献が無いようです。
元来、鳶職というのは江戸の火消しだったそうです。
昔は町内ごとに鳶がいて、冠婚葬祭に携わっていたとのこと。
今日の半纏は紬(絹)ですが昔は木綿。
昭和34〜35年頃までの仕事着は半纏が主流でしたが、
着るのが嫌で嫌でたまらなかったそう(笑
木遣りというのは日本各地に沢山あり、(そのうちの
江戸の鳶の木遣りを披露していただくのです)語源は
『気合いを入れる事』だそうで、
*家の基礎をつくるときの柱の土台の石を地中に埋め込むときの
かけ声としてのうた
*建前
*お祝いの席
*出初め式
*結婚式の入場、締め
などに、披露されるそうです。
(出初め式は川越では本物の鳶職の方が披露しますが、他の地域は
木遣り愛好会などがされているそうです)
川越の鳶頭の重鎮である3人での木遣りの披露です。
し〜んと静まり返った中、生の歌声が響き渡ります。。。
しかしまだ川越祭り未体験のshioring。。。
お恥ずかしいわ、今年こそ参加せねば!!!と誓ったのでした◎
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コメント
シオリンさんのブログで再度、木遣りを聞く会を堪能させて
頂きました♪いつも詳細なレポと素敵な写真☆楽しみにしてます!
(家族に、その日の報告をするのに、このブログを見せてます(笑)
助かってまーす!)
投稿: 秋穂 | 2009.03.05 11:51
ほんとわかりやすい説明で助かります。
とび頭は手ぬぐいをポケットチーフ代わりに半纏からちらりとのぞかせていたり、後姿は煙草いれが根付と一緒にぶら下がっていたり、お洒落なのですよ~。
川越以外のかたには「木やり」ってなかなか聞く機会がないですよね。あの歌声に毎回どきどきしています。
投稿: koedo | 2009.03.05 14:46
◆秋穂さん
まぁ!私のBLOGが人様の役に立っているなんて。。。
嬉しいです♪
これからはもっと迅速にアップしなくては!ですね。
投稿: shioring | 2009.03.06 00:24
◆koedoさん
有り難うございます。
川越きもの散歩の特別編に参加する際は
メモ帳が必須アイテムになりつつあります(笑
高校の頃、ノートまとめるの好きだったんですよね〜
そのお陰かもしれませんね。
そう、頭たち、ほんっとお洒落ですよね〜〜〜
見習いたいです♪
投稿: shioring | 2009.03.06 00:27