藤本染工芸を訪れて 〜木版染め〜
川越きもの散歩仲間のしのぶさんに声をかけていただき、
東京都八王子にある藤本染工芸さんを、お邪魔して参りました。
http://local.yahoo.co.jp/detail/spot/8fc278eb7eff3db51780d43edd284970/
映画『めぐる』の主人公、藤本義和さんの工房です。
http://www.gulicreates.com/meguru/index_j.html
しのぶさんは、数年前に百貨店の催事に出品されている藤本さんに
出会ったのをきっかけに、足しげく工房に通ってらっしゃいます。
以前とても素敵な半幅帯を締めており、その帯の素晴らしさは元よりも、
彼女の職人さんに対する熱い思いに感銘し、今回ご一緒させていただける
事になったのです。
藤本さんは、昭和11年生まれの型染め/木版染めの職人さんです。
型染めの職人さんというのは、まだこのご時世でもある程度の人数が
いるかと思いますが、木版染めは僅かだそうです。
そうですよね、聞いた事ありませんもの。。。
私の中では木版染めって、インドなど外国の更紗の方のイメージが
強いです。藤本さんは江戸小紋の修行をされるなかで、
並行しながら木版染めは独学で習得されたそうです。
木版染めは、判子のように、凸部分に染料を刷毛で塗り、
生地に押して行きます。1回づつ、塗っては押し、塗っては押し。。。
下描きや、目安がある訳でもなく、感覚、、、というのでしょうか?
ポン、ポン、とリズミカルに。
全て藤本さんがデザインされ、彫られた判の数々。
判の大きさやデザインは様々ですが、その小ささにまず驚きました。
私の乏しい知識の中では、バティックに用いられるような
手のひらサイズほどの四角い判を想像していたのです。
それを型染めのように、上下、または左右を寸分狂い無く、
繋げていくものだとばかり思っていたので。。。
そういった要領で施された物もありましたが、
大概は上の画像のような、パーツごとに判が分かれており、
置く回数や、置く場所によって、出来上がる全体図は、
如何様にも変貌を遂げることができるのです。
もの凄く原始的な手法なのでしょうが、その奥深さに
ただただ感動いたしました。
つづく
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コメント
昨日はお疲れ様でした!
しおりちゃんの画像、こうなるんだーとやっぱり感心してますの。
藤本さん、素敵な方でしょう~
まさにハマっちゃってます(笑)
作品てその作り手さんの「人と成り」が出ますよね。
しおりちゃんとのコラボ、楽しみでっす♪
投稿: しのぶ | 2009.05.19 08:12
職人さんの技術とデザイナーの感性との出会い、が新しい「ほしいもの」につながります。
刺激を受けたshioring、なんかたのしみだわ~。
型染めとはまたちがう、スタンプぺたぺたの木版染めのゆるやかさにほっとします。
投稿: koedo | 2009.05.19 10:25
■しのぶさん
一日お世話になりました、有り難うございます!
藤本さん、とっても柔軟な方ですよね!
私もはまりそうです♪
コラボだなんておこがましいですが、楽しんでみます〜
■koedoさん
刺激受けまくって帰って参りました◎(笑
感覚が若いというのでしょうか?藤本さんの人柄、
皆さんが注目されてる理由がわかりました!
木版染め、私もやってみたくなりました!
投稿: shioring | 2009.05.19 20:13