藤本染工芸を訪れて 〜工房〜
この工房からいったいどれだけの作品が生まれ、
お客様のもとへ巣立って行ったのでしょうか???
藤本さんの作品は小売店(呉服屋)へ卸していません。
それは、手に取っていただくかたのお顔や雰囲気を確かめたいから、と。
北から南まで、藤本さんファンは日本中にいらっしゃいます。
『染めには無限の可能性があるんだ』と、藤本さん。
お話を聞く中で、ああ、自分が学生時分に考えていたことと同じ事を
仰っていて、僭越ながら共感させていただきました◎
織物は計画が充分でないといけません。ひたすらゴールに向かって
織り上げて行く。。。織り上がったら、おしまいです。
染めは良い塩梅で切り上げる事も出来、失敗しても
加筆、修正がききます。1回染めたら、はい出来上がり!
ではないのが良い所。
こだわりの手仕事はこういった空間から生まれて来ます。
入り口手前に備えられた蒸し器。
染料を固着させる為には高温で蒸す必要があります。
サウナみたいな佇まいです。
水場。型を置く際に、糊が必要ですが、何回か繰り返して
糊置きするとカピカピしてきます。ですので、定期的に水洗いして
キレイな状態にして使用しなくてはなりません。
小型の蒸し器。筒状のロケットの中で、さほど大きくない生地は
こちらで蒸されます。
地入れなど、広範囲を一気に染める際に使用する刷毛。
細かい部分の色差し様の刷毛。
木版染めの判。
伸子。反物が縮まないように、幅だしする際の道具。
竹ひごの両端に針がついてます。
学生時代、当たり前だった道具たち。あそこにあったものは、
道具としての最大限の役目を果たしていただろうか?
どれも見た事のあるものばかりな筈なのに、
どれも新鮮に、生き生きと感じるのはなぜでしょう???
つづく
沢山の方にご覧いただき嬉しい限りです。
更新の励みになりますので、
ワンクリックお願いいたします♪
↓↓↓
「着物でお出かけ」カテゴリの記事
- 田中本家博物館『帯美』弓岡勝美トークショー(2010.10.26)
- 着物で浅草へ 7(アンヂェラス)(2010.03.05)
- 着物で浅草へ 6(津軽コギン刺し)(2010.03.05)
- 着物で浅草へ 5(南部菱刺し)(2010.03.05)
- 着物で浅草へ 4(古民具)(2010.03.04)
「伝統文化」カテゴリの記事
- 組紐はじめました(2010.10.07)
- 打ち合わせ(2009.08.28)
- 『和菓子作りの会』@空色カフェ 〜試食〜(2009.07.29)
- 『和菓子作りの会』@空色カフェ 〜花火の話〜(2009.07.29)
- 『和菓子作りの会』@空色カフェ 〜実践〜(2009.07.27)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
工房訪問記、いっきに拝読しました~
木版染めは初耳でした(勉強不足を痛感したです!)
しのぶさん、すてきな工房と職人さんをご存知なのですね♪
わたしも機会があれば訪れてみたいです~
お2人はどんなものを選んだのかしら??
ぜひご披露くださいませね~
先にここを拝読すべきだったわ~
そうしたら昨日お会いしたときに
もっといろいろ聞けたのに~
投稿: うなみ | 2009.05.20 19:03
■うなみさん
しのぶさんのフットワークの軽さにも驚かされます(笑
素晴らしい人脈をお持ちで。。。
ふふふ、いつ出来上がるか、ちとわかりませんが
その際にはお披露目いたしますね〜〜〜
ああ、昨日お会いしたのにお話できませんで、、、
でも、わたし説明を口でするの下手なので
画像を見ていただいて良かったです♪
次回お会いした際に、詳しくお伝えしますねん☆
投稿: shioring | 2009.05.21 01:57