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2009.07.24

藤本染工芸/藤本義和氏 を招いて(講演)

総勢30名程でしょうか?開場はギューギューです。
殆どの方が和服で、長屋の雰囲気にピッタリでした。

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藤本さんの師匠は江戸小紋伝統工芸技術保持者(現在は日本に3名程)。
そこへ昭和24年に丁稚小僧として、住み込みで
掃除のみの生活から
始まりました。


藤本さんの父親は
織物工場をされていたので、女工さんを30名も雇う程
だったため、裕福な生活を送っていたものの、一転、住み込み生活になり
3年目まで(掃除のみ)に2回程、辛くて自宅に逃げ帰った事も。
(他の仲間は新潟や福島出身の3、4男だった為に、そう簡単に
 帰れなかったが、藤本さんは八王子だった為にそれが可能でした)

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しかし自宅に帰った3日間、父親が何も言わない気まずさに
師匠のもとに帰ったものの、師匠も何も言わなかったそう。

もう一度、どうしても辛くて逃げ帰った際も父親は何も言わず。。。
ただ手紙のみを貰っただけ。(大切に今も持っているとのこと)
工房に帰り、怒られる訳でもなく、女将さんに
『お父さん、お母さんは元気だった?』と言われ、
この人たちの中だったら務まるだろう、と実感したそうです。

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丁稚奉公を初めて3〜4年経ち、親方(師匠)の傍に置いてもらえる
ようになり、可愛がってもらっている期待感を感じ、
それが現在まで繋がっている。。。と。

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昭和30〜40年代は毎日が忙しく、染めても染めても時間が足らない程。
(50年代には下降して行く)

『目、手、言葉』で経験を積んでいきました。
「やろう!」としないと、教えてくれる訳ではないので覚えられない、
自分から飛び込んで行かないと身に付かない事を実感していったのです。

休みは月に1日。ぶらりと行った博物館にて運命の出会い。。。
今までに見た事の無い、青いボロボロの古裂。
それは木版染めと呼ばれるもので、その出会いが染めに益々興味を
持たせる一因となりました。

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5〜6年間の修業時代に師匠や回りの目を盗んで、内緒で木版の
研究に勤しんだのだが、型が大きいと押し切れない。。。
(力が分散してしまってまだらになってしまう。)
改良して行くうちにだんだん型が小さくなって行ったそうです。

1つの型は手にすっぽり入ってしまう小さな小さなものが殆ど。
これを12メートルの着尺に押すとなると、一体どれだけ。。。。?

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木版染めの魅力にどんどんはまって行った藤本さんは、
江戸小紋のみずっとやっていたらこんなに続けてこれなかっただろう、
なんて仰っていました。

ものを創って、人に見てもらって、評価してもらう。
その面白さや、嬉しさがものづくりの原点だろう、と。しかし、
ものを創るだけでは駄目なのだ。出掛け、人の話を聞き、色々見ないと。
『ものを知る』ということ。知識を貯えなくてはならない。
そうやって自分を育てて行かないと、次に繋がらない。

昭和11年生まれの藤本さん、未だに好奇心は衰えていないのです。

最後に。。。
『これを守ろうとか、維持しようという気持ちはありません。
 好きだからやっているんですよ』と。

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川越きもの散歩 番外編」カテゴリの記事

コメント

「好きだからやっているんですよ」
いいですね~この言葉。。。

非常にシンプルですが何にしてもとても大切な事だと思います。

投稿: たくあん | 2009.07.24 01:35

■たくあんさん
そうなんですよ〜〜〜!
これが原動力になるのでしょうね。

投稿: shioring | 2009.07.24 13:52

こんばんは

いつもshioringさんのレポート(?)は素晴らしいできだな~と思って拝見させていただいております。

画像も素敵で、今回の外からガラス窓から写るkoedoさんの画像はいいですね~~!!視点が素晴らしい~!!

今回は、すぐにおいとましちゃったので、どなたともお話できなくて残念でした。

またお会いできたらよろしくお願いします。

投稿: gragra | 2009.07.24 20:08

■gragraさん
いえいえ、恐縮です!
私もブログ拝見させていただいておりますよ♪

私のレポートは、表現力が乏しいのできちんと伝わっているのかしら。。。と
いつも危惧しております(笑

幸いにもフリーに動ける位置におりましたので、
ウロウロしてました◎

それはそれは、残念でしたね。次はお話出来ますように♪

投稿: shioring | 2009.07.25 01:57

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