旧篠原家住宅 6(新蔵/文庫蔵/石蔵)
敷地の北側には3棟の石蔵が並んでいます。
この位置からは把握出来ませんが左から、新蔵、文庫蔵、石蔵。
いずれも宇都宮特産の大谷石を外壁として用いたもので、この配置自体が
北側からの防火を意識したものとなっています。
主屋と庭の間を通って行きました。
左側手前が新蔵、奥に文庫蔵、石蔵。
右側が主屋。
通りから見る新蔵はこんな感じ。
*新蔵 明治28年(1895)建築
1階には行灯、ランプなどの灯火用具や雛人形、2階には和服や旅行用具
など、普段あまり使わないものを収納していました。
*文庫蔵 嘉永4年(1851)建築/平成14年解体修復工事済み
木造で、外側に土を塗った後、大谷石を前面に張っています。
1階には主に日用品など頻繁に使うものなど、2階には美術品や古書、
着物などを納めていました。
*石蔵 文庫蔵とほぼ同時期に建築(推定)
元々、醤油醸造に用いる道具を収納していました。太平洋戦争後は、
貸し倉庫としているうちに2階部分が取り外され、現在は吹き抜けの
大きな空間になっています。(老朽化しているため公開はしていません)
これにて旧篠原家住宅の全てを見学終了です。
この建物の凄いなぁと思った点は、まず、係の方の活気がある。
建物に愛情があるというか。。。
あと、入館料¥100なのに凝っているチケット♪文字は銀色!
そして資料が充実している!所々に説明文が添えられていたり、
全8枚にも及ぶ解説シートが随所に置かれており、更には教育委員会発行
の冊子(カラー18ページ/¥300)の購入が可能!
そして建物好きにはたまらない資料集も扱っていました!
『大谷石百選』。ずばりその名の通り、日本全国(主に栃木県)の
すんばらしい大谷石建築(遺跡)の写真と解説が載ってます。
こちらは¥2000。
http://www.ooyaishi.jp/book.htm
帰宅後、しげしげと眺めていると、、、宇都宮だけでも(右ページ)
こんなに沢山あることが判明。。。。
宇都宮。興味が尽きない街です(笑
次回は計画性を持って早朝より、散策に繰り出そうと誓ったのでした◎
沢山の方にご覧いただき嬉しい限りです。
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コメント
凄いなぁ~しっかり見て撮ってきてますね。
僕はツアーの一環で少しだけ見て終えてしまいましたが見どころ満載なんですね。
取っ手に目をつけるところがしおりさんらしいですね。
今度行く機会あったらよーく見てきます。
そうそう、たしかに資料がいっぱいあった記憶あります。
サービス満点でしたね。
しかし、本が売ってた事には気づきませんでした~
実は2008年は宇都宮に3度行きました(笑)
でも、その本を見るとまた行きたくなりそうですね。
http://takuan21a.blog35.fc2.com/blog-entry-218.html
投稿: たくあん | 2010.01.20 23:32
■たくあんさん
いや〜凄い早足で見て回りつつ、写真撮って来たのですが
後になって『あ〜撮り忘れた〜!』という箇所ばかり。
(こればっかり。。。笑)
箱階段は『この階段は降りる専用です』的な案内を読んでいる際に
ふと目に留まったものです。近づいてみてラッキーでした♪
ふふふ。。。取っ手の写真を撮っていると、係のおじさんにも
褒められました(笑
本は、私が係の方『歴史的建造物が好きで写真を撮って歩いてる』
と伝えると、『こんなのもあるから良かったらどうぞ』と
教えてくださったのが、大谷石百選でした◎
しかし、あまり売れないのか(失礼)、古いお家の匂いが
しみ込んでいて、なんとも懐かしい感じでしたよ。
あと、他にも数冊、歴史系(?)の冊子も売っていました。
そうですねぇ〜きっと何回も足を運んでしまうかも(笑
投稿: shioring | 2010.01.21 05:23