旧篠原家住宅 3(台所/仏間/六畳間)
*台所
茶の間の向かいにあるこの部屋は建てられた当初は台所ではなく、
使用人達の休憩場として利用されており、戦後に改造したものです。
この部屋にも箱階段があり、女中さんが2階の掃除をするときに使用した
そうです。箱階段は檜で出来ていますが、高さのサイズが合わない事を
考えると、現在の主屋の前の建物で使っていたものを再利用したとも
考えられます。
*仏間
旧篠原家代々の先祖を祀っている部屋で、十畳の広さで縁ありの畳を
用いています。床の間は1間幅で、床柱は桐材を使用した珍しいものです。
床板はケヤキ、天井は檜です。床の間から押し入れを挟んで、半間幅の
格式の高い仏壇があり、精巧な組子細工を施した扉には、薄い板を家紋の
形に切り抜き、黒い漆が塗られています。
醤油猪口(醤油の出来映えを確認するもの)と、醤油のラベル。
*六畳間
大きな黒い金庫の扉の内側には、『篠原家』の文字と家紋である
『丸に木瓜』が書かれています。金庫の中は桐材の引き出しがあり、
取っ手は箱階段と同じ『獅子』のデザインがされてあるなど、特注だった
と推測されます。鍵の管理やダイヤルの番号は当主のみが知っており
家族と言えども勝手には開けられませんでした。
金庫の上は階段になっていました。
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