組紐はじめました
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更新が滞っていました。
いつもご覧くださってる方お待たせいたしました(笑
例年、夏は何にもやる気が起きないのですが、幸いにも涼しく
そして色々とお声がけをしていただいたので、せっせと制作のため(?)
引きこもっておりました◎
さて先日、私が制作のお手伝いをさせていただいている、
八王子に工房を構える『藤本染め工芸』さんへ行って参りました◎
今回は打ち合わせと、生地を受け取りに。
話して行く中で見せていただいた、細か〜い花籠がとっても清々しい
雰囲気で染められた綿紅梅。型は明治の初期くらいのものらしく、
長さも15センチ程。もしやこれも江戸時代の型紙と同じように、2枚型
なのでは。。。?
(この生地は他の方の手によって、和装関連ではない新しい形になります)
*江戸時代の型紙について
http://shioring.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-bd77.html
ご一緒させていただいた、しのぶさんは。。。
半襟、半幅帯、バッグ、共に藤本さんの作品尽くしでしたよ。
そして壮大な計画が動き始めたのでした♪
お披露目出来る時期が来たら、お知らせいたしますね〜!
*プチ展示販売のお知らせ*
8月末まで桜台にあります『空色カフェ』で、がま口と帯留めの
販売をさせていただいております。宜しければいらしてください!
http://shioring.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-d1a5.html
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さあさあランチの時間です。美味しいドライカレーをいただきながら
Rさんから『花火のお話』を聞かせていただきました。
江戸時代に盛んになった花火のその火薬の配合というのは、当時から
殆ど変わっていないそうです。不変的であるのにもかかわらず、
その人気は衰える事を知りません。一体何故なのでしょう?
花火を形成する黒色火薬は、種子島に鉄砲伝来と共に、同じ日に
同じ船で運ばれて来ました(蛇味線も)。それは忍者の武器として、
城に火をつける為のロケットに使用されていました。
花火はイギリスから輸入されたのですが、当時は筒を人が持って
打って見せるもので、それを日本で初めて見たのは、かの徳川家康
だったのです。
家康は江戸に火薬工場を作らせました。頭領は伊賀の忍者出身で、
武器や花火を製造する『鍵屋』と言うなの店でした。
(打ち上げ花火を見ている際に『か〜ぎや〜』と叫ぶのは↑から
来ているのでしょう)
空に向かっての花火を始めたのは、8代将軍:吉宗でした。
当時、大飢饉のために疫病が蔓延し多くの死者がでました。
その鎮魂や供養の為に1733年に川開きの際に花火を催したのが、
隅田川花火大会の起源と言われています。
今以上に大規模だった、川開きの花火は16時に始まり翌朝の4時に
終わりを迎えると言う、なんと12時間も供養の為に打ちっぱなしだった
そうです!しかしまだまだ物足りなくて「もっと供養したい」と、
お線香を手向け、帰らない人々がおり、それを見て開発されたのが
線香花火でした。
手筒花火から、現在のような打ち上げ花火になったのは幕末で
ヒュ〜っと一本 光が流れるのが花火だったのです。
パッと開く花火になったのは明治時代になってからでした。
お話を聞いていて、そういえば、、、と思い出しました。
私が学生時代によく連れて行ってもらっていた、新潟の片貝の花火は
『奉納煙火(ほうのうえんか)』と言うのですが、なんでだろう。。。
とずっと不思議だったのですが。。。
『花火というのは元来、亡くなった人の為の供養を意味する』という
事を聞いて私の中で合点しました◎
*片貝まつり http://www3.ocn.ne.jp/~tadachi/maturi.htm
因に片貝は3尺玉の発祥の地で4尺玉は世界一。花火の形式は
華美さを競い合うものではなく(金一色や銀一色を土地の人は好む)
1つ1つ丁寧に説明し、夜空に奉納して行く。
江戸時代から受け継がれて来ている花火とは、一瞬だからこそ人々の
心をつかんで放さないのしょう。永遠に見ている事が出来ない事が
魅力に繋がるのでしょう、と締めくくられておりました。
*画像の茶色い塊のものは珍しい『本蕨餅』です。
モチットしていてすぐに口で溶けてしまいました◎
蕨餅の概念が変わるほど美味(笑
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さあ、実際に『花火のしずく』を実際に作ってみることになりました◎
ビニールシートを広げた量りで葛粉を練ったものを計測し、
白あんを真ん中に乗せます。因にこの白あんは職人さんが
仕事場からいただいて来た、見るからに美味しそうなあんこ♪
必死に丸めます(笑
これがなかなか難しくて、あんこがなかなか真ん中に収まって
くれないのです。。。
う〜ん、何となくそれらしいものが出来ましたかな?
洋菓子にしようするゼラチンは冷やして固まりますが
葛粉は水道の水の温度で固まるそうです。
同じ要領で、オレンジ味とアセロラ味も作りました◎
作った3つはお持ち帰り容器をいただいて、後のお楽しみに。
因に今回の和菓子作りのタイトル、、、『花火のしずく』を
逆さまから読むと、、、『くずしの火花』になるんですって♪
さてこの後は、タッコさんの美味しいドライカレーをいただきます!
つづく
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桜台にあります、空色カフェにて催されました
『隅田川の花火の日に 和菓子であそぼう』
〜現役 和菓子職人が伝える和菓子の会〜
に、参加して参りました。
*空色カフェ http://blog.goo.ne.jp/takko666
*和のこころ http://blog.goo.ne.jp/yoshiko0122/
某有名和菓子店で働いてらっしゃる、現役の和菓子職人:稲葉さんが先生です。
隅田川の花火が打ち上げられる25日に開催とあり、作るお菓子は
その名も『花火のしずく』という葛饅頭です。
本来ならば鍋を弱火にかけて手間ひまかけて。。。となりますが、
先生の配慮でその場だけでなく、お家に帰っても作れるようにと、
電子レンジを使ったレシピを教わりました◎
天然の色素を生かすべく、濃厚なジュース(画像は葡萄)を葛粉に
少しづつ加えます。
指の腹で、葛粉にちょっとずつ水分を染み込ませます。
粉粉がトロリとしてきます。
残りを全て加え、よく混ぜます。
砂糖を加え、よ〜く混ぜてレンジで加熱1分。
取り出してよ〜く混ぜてまた加熱1分。
それを何度か繰り返して。。。職人さんは『生地が返ってくる』という
表現をされていましたが、だんだん弾力が出て来ました◎
美味しそうな白あんを先程の生地で、茶巾包みにするのです〜
先生の見本をしげしげと観察し、いざっ!
つづく
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伝統工芸のこれからのあり方について、雑談いたしました。
確かな技術があってこそ、現代の感覚が生きる。
伝統だけではなくて、そこへ若い人のアイディアが必要なのだ。
だからこうやって、しのぶさんに手伝ってもらっている、と藤本さん。
今は、ハギレを何か工夫して製品にできないか、と思案中。。。
帯や着物には手が出ないけど、小物だったら!って方も少なくないのです。
さて、初対面の私。
こんな娘っこの意見なのにもかかわらず、じっと真っ直ぐ目を見て、
話を聞いてくださります。
失礼が無かったかしら。。。心配です(笑
職人さんとしての仕事へのこだわりや、これから染織業界に身を置くであろう
後輩育成について、手に取っていただける人の顔を直接確認しながら
販売したい旨、等の話を聞かせていただき、
しのぶさん同様に私も藤本さんのファンに。。。♪
作品に人柄って反映される物なのだなぁ〜と。
私も藤本さんの工房へ通い詰めることになりそうです(笑
おしまい
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この工房からいったいどれだけの作品が生まれ、
お客様のもとへ巣立って行ったのでしょうか???
藤本さんの作品は小売店(呉服屋)へ卸していません。
それは、手に取っていただくかたのお顔や雰囲気を確かめたいから、と。
北から南まで、藤本さんファンは日本中にいらっしゃいます。
『染めには無限の可能性があるんだ』と、藤本さん。
お話を聞く中で、ああ、自分が学生時分に考えていたことと同じ事を
仰っていて、僭越ながら共感させていただきました◎
織物は計画が充分でないといけません。ひたすらゴールに向かって
織り上げて行く。。。織り上がったら、おしまいです。
染めは良い塩梅で切り上げる事も出来、失敗しても
加筆、修正がききます。1回染めたら、はい出来上がり!
ではないのが良い所。
こだわりの手仕事はこういった空間から生まれて来ます。
入り口手前に備えられた蒸し器。
染料を固着させる為には高温で蒸す必要があります。
サウナみたいな佇まいです。
水場。型を置く際に、糊が必要ですが、何回か繰り返して
糊置きするとカピカピしてきます。ですので、定期的に水洗いして
キレイな状態にして使用しなくてはなりません。
小型の蒸し器。筒状のロケットの中で、さほど大きくない生地は
こちらで蒸されます。
地入れなど、広範囲を一気に染める際に使用する刷毛。
細かい部分の色差し様の刷毛。
木版染めの判。
伸子。反物が縮まないように、幅だしする際の道具。
竹ひごの両端に針がついてます。
学生時代、当たり前だった道具たち。あそこにあったものは、
道具としての最大限の役目を果たしていただろうか?
どれも見た事のあるものばかりな筈なのに、
どれも新鮮に、生き生きと感じるのはなぜでしょう???
つづく
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江戸小紋の修行が出発点であった藤本さん。
木版染めの他にも勿論、型染めもなさっています。
伝統的な江戸小紋もあれば、江戸紅型もあり、
型は戦後のものが多いようですが、その斬新さと言いますか現代に通じる
デザインに、藤本さん独特のぬくもりのある優しい色使いが
ハッと目に留まります。
型には藤本さんが図案を起こして、彫ってもらった物もあれば
そうでないもの、はたまた江戸時代のものもあるそうで、
この空間に積まれていたものだけでも膨大なのに、
2階にはまだ見た事のない型がいっぱいあるそうです。
半幅帯を物色中の2人(笑
両面使いでどれもこれも締めてみたいものばかり。。。
如何せん私はなかなか半幅を活用する機会が無くてですね、
芥子色のが自分の手持ちに無い物だったので欲しかったのですが、
今回は見送りました。。。
見せていただいたなかでも、特に心打たれた着尺、2本。
奥は白地に鼠色をベースに色が差してあるものと、
手前は鼠色地に白抜きのもの(色糊を使用)。
両方とも同じ型を使用しています。
しかし、ネガポジを反転させるとこうも違う物に見えるとは。。。
前者は線がピリッと、後者はぼんやりと見え、線の太さが
違うように錯覚してしまいます。
実はこれが江戸時代の型紙だそうで、こういった水準のものは
もう手に入らないだろう、とのこと。
1つの型が大変短く、 20センチ程度だったでしょうか?
これを着尺ともなると、、、一体何回置けば良いのやら???
更に、これは2枚型なのでして紗が入っていないため、
(渋紙の強度の問題ですね。型の穴が大きすぎると作業が困難ですから)
寸分狂い無く、1枚目を1反置いた上に、2枚目を糊置きします。
考えてみただけで目眩を覚えます(笑
藤本さんも『これは飽きるんだよ(笑』なんて仰ってました。
確かな技術を持った方でさえも悩ます代物。
拡大するとこんな雰囲気。
この細やかさ、わかりますでしょうか???
この繊細な型を置く際にしようする、糊の状態にも神経が
だいぶ注がれる事でしょう。。。
こちら、竹に雀や瓢箪の図案も江戸時代の型紙より。
やはり何かが違います。『何がどう違う』と具体的に
説明できないもどかしさ(笑
驚異的、とでも申しておきましょう。。。。
この2つの配色、とっても私好み♪
右のは芭蕉布だそうで、夏帯にしたら素敵だろうなぁ。。。
左はカレイ。(失礼ながら。。。)左のはどうも糊が泣いてる
印象を受けたのですが後ほど伺ってみた所、生徒さんの作品だそうです。
でも色を作ってあげたのは藤本さんで、このやんわりとした色味、
乙女心をくすぐります(笑
しのぶさんの本日の目的の1つである、『綿の夏着物』探し♪
あれやこれやと当ててみる物の、今ひとつしっくりこない様子。
ふと見つけた綿紅梅の白地に藤色の濃淡で染められた、
鉄線が図案化された型染めのはぎれを手に、『これがいい!』と、
オーダーされておりました。
私は私で、『半幅は、ごにょごにょごにょ。。。』と
冒頭で言っていたにもかかわらず、カレイの半幅をお願い
してしまいました♪
ほらやっぱり、名古屋帯ともなると、
懐事情が変わってきちゃいますもの(笑
つづく
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川越きもの散歩仲間のしのぶさんに声をかけていただき、
東京都八王子にある藤本染工芸さんを、お邪魔して参りました。
http://local.yahoo.co.jp/detail/spot/8fc278eb7eff3db51780d43edd284970/
映画『めぐる』の主人公、藤本義和さんの工房です。
http://www.gulicreates.com/meguru/index_j.html
しのぶさんは、数年前に百貨店の催事に出品されている藤本さんに
出会ったのをきっかけに、足しげく工房に通ってらっしゃいます。
以前とても素敵な半幅帯を締めており、その帯の素晴らしさは元よりも、
彼女の職人さんに対する熱い思いに感銘し、今回ご一緒させていただける
事になったのです。
藤本さんは、昭和11年生まれの型染め/木版染めの職人さんです。
型染めの職人さんというのは、まだこのご時世でもある程度の人数が
いるかと思いますが、木版染めは僅かだそうです。
そうですよね、聞いた事ありませんもの。。。
私の中では木版染めって、インドなど外国の更紗の方のイメージが
強いです。藤本さんは江戸小紋の修行をされるなかで、
並行しながら木版染めは独学で習得されたそうです。
木版染めは、判子のように、凸部分に染料を刷毛で塗り、
生地に押して行きます。1回づつ、塗っては押し、塗っては押し。。。
下描きや、目安がある訳でもなく、感覚、、、というのでしょうか?
ポン、ポン、とリズミカルに。
全て藤本さんがデザインされ、彫られた判の数々。
判の大きさやデザインは様々ですが、その小ささにまず驚きました。
私の乏しい知識の中では、バティックに用いられるような
手のひらサイズほどの四角い判を想像していたのです。
それを型染めのように、上下、または左右を寸分狂い無く、
繋げていくものだとばかり思っていたので。。。
そういった要領で施された物もありましたが、
大概は上の画像のような、パーツごとに判が分かれており、
置く回数や、置く場所によって、出来上がる全体図は、
如何様にも変貌を遂げることができるのです。
もの凄く原始的な手法なのでしょうが、その奥深さに
ただただ感動いたしました。
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