カテゴリー「歴史的建築物/史跡/旧跡(深谷)」の14件の記事

2009.11.09

旧渋沢邸『中の家』 その4

まだまだ主屋です(笑

主屋は2階建てなのですが、向かって左側部分が平屋になっているのが
お分かりになりますでしょうか?
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多忙の栄一が時間を作って年に数回、帰郷した際に寝泊まりする部屋です。
何故にこの部屋のみ2階がないのかと言いますと、2階部分では養蚕
を行っていたので、休む栄一を物音で邪魔をせぬよう、、、との配慮!
襖は全面金箔で、その奥の間はお抱えの医者(召使い)の控えの間です。

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主屋の奥にはお社があり、栄一は日に何度も手を合わせたそうです。

*土蔵4*
1階を奥座敷、2階を宝蔵につかっていたと考えられています。
主屋からの廊下伝いでないと入る事はできません。
もう1つの土蔵3は、学生寮として使用された為改装されています。
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中の家は正門以外、文化財としての価値がないと判断されているそうで、
一見分からないのですが近代的にリフォームが進んでいるのです。
(栄一のひ孫の嫁、多歌子は「中の家」を社会に役立てようと昭和58年に
 外国人留学生の日本語及び日本文化研究施設を屋敷の隣に設立し、
 土蔵は寮やシャワー室などに様変わりしてしまいました。尚、平成12年に
 学園は解散しています。)

現在は無料で見学と説明を受ける事が可能ですが、この建物をこれから
どうして行くのか、気になる所です。私としては内部の見学も出来る
ようにして欲しいなぁ。。。しかし辺鄙な所にあるのでいろいろと
難しそうです。

おしまい


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旧渋沢邸『中の家』 その3

主屋の続きです。
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軒下は一木で支えられています。
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梁をよ〜く見てください。将棋の駒と扇が見えませんか??
(調べてみると、、、木材自体の節の穴や虫食いの穴などの傷を
 埋めるために加工されたもので、こういった箇所は職人同士の
 腕の見せ所でもあるようです。)

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おや?珍客登場(笑


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旧渋沢邸『中の家』 その2

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*主屋*

明治28年上棟。
当時の北武蔵における養蚕農家屋敷の形を良くとどめており、
2階の天井が高くなっています。

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玄関から正門までの眺め。とにかく広いです。敷地だけでも
2000坪あると仰っていたような。。。?

玄関から中へは上がる事ができません。保護の為でしょうか。
スタッフの方がとても丁寧に解説してくださいました。

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まだ世の中に硝子が出回っていなかった頃、いち早く輸入して
取り入れたものだそうです。
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梁は黒檀のようなとても固い高級木材を使用し、引き戸はケヤキの
1枚板です。

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旧渋沢邸『中の家』 その1

通称『中の家(なかんち)』と呼ばれる渋沢家の住宅等です。
渋沢一族はこの地の開拓者であり、分家して数々の家を起こしました。
『中の家』もその1つで、呼び名は各渋沢家の位置関係に由来するものです。

渋沢栄一の生地ではありますが明治25年の火事により焼失し、
現在の主屋は、明治28年家督を継いだ、妹夫婦の市郎・ていによって
再建されたものです。

*正門*
門は薬医門の造り。正門の扉はケヤキの1枚板で作られているが、
市郎(栄一の妹の夫)がこの地方の大木を探し求め、時間をかけて
1枚ずつ集めたもの。大正初期に建てられたもので、唯一
当時のままの状態の為、文化財にしていされているそう。

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*副屋*
正門の向かって右側に道路沿いに佇む建物で、現在の副屋は
明治44年に上棟。お店として、藍玉の取引に使われていたそうだ。

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*土蔵1、2*
右の土蔵は地下があり、現在は藍玉の資料館になっています。
米や藍を貯蔵していた蔵だそうです。

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尾高惇忠 生家

渋沢栄一の従兄弟関係にある尾高惇忠の生家です。

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尾高惇忠(天保1年/1830年〜明治34年/1901年) は、
官営富岡製糸場の初代所長、明治前期の殖産興業推進者でした。
工女の募集に当たっては、ブドウ酒を飲む外国人を見て
「若い娘の生き血を飲んでいる」と噂が流れ工女が集まらなかったため、
自分の娘を率先して入場させるなどして開業にこぎつけました。
 *富岡製糸場関連のレポートはこちら
  http://shioring.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/post-fd34.html


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個人宅のため、外観のみの見学となりました。
埼玉に、そして深谷にこんな偉人が生まれ育っていたのか。。。と、
思うと我が県も捨てたもんじゃないなぁ〜と(笑

一時停止の標識のある建物が尾高生家で、この一帯には昔ながらの
建物がまだ残っていました。
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建物レポートがまだまだ続きますが、お付き合いくださいね〜(笑


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2009.11.04

誠之堂 後編

玄関から直ぐ見える『次の間』です。
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天井は網代天井で大広間とは違い、純日本風です。

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深谷煉瓦を使用しているそうですが、所々出っ張っているのが
わかりますでしょうか?設計者の趣向だそうです。

風見鶏は復元したそうですが、方位は当時のもので中国風の
デザインです。
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正面のベランダには、左右にかぎ型のベンチが設けられています。
ベンチの背もたれには、東洋趣味風の手摺子が木組みで装飾されています。

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窓の左下、煉瓦壁に白い縦線が見えるのがわかりますか?
移築する際に分解した後なのだそうです。いくつかのパーツに分けて
運んで来たのですね。。。

つづく


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誠之堂 前編

旧煉瓦製造施設を後にして、誠之堂へ向かいました。
 http://www.city.fukaya.saitama.jp/syougaigakusyu/
 Web_seisido_seifutei/seisido01.htm

大正5年(1816)、渋沢栄一の喜寿(77歳)を祝って第一銀行の行員たちの
出資により建築された誠之堂ですが、平成11年に渋沢の生地である
深谷市に移築されました。

*渋沢栄一*
天保11年(1840年3月16日)〜昭和6年(1931年)は、幕末の幕臣、
明治~大正初期の大蔵官僚、実業家。第一国立銀行(現:みずほ銀行)、
王子製紙、日本郵船、東京証券取引所、東京ガス、東京海上火災保険、
秩父セメント(現太平洋セメント)、帝国ホテル、秩父鉄道、京阪電気鉄道、
キリンビール、サッポロビールなどといった多種多様(500以上)の
企業の設立・経営に関わり、日本資本主義の父と呼ばれる。

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公民館の敷地内に移築されており、無料で見学が出来、係の方の
説明を受ける事ができました。

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暖炉の背後の北側煉瓦煙突部には、赤、黄、黒の3種類の煉瓦を
用いた装飾積みで「喜壽(きじゅ)」の文字を表しています。

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大広間は円筒型の漆喰天井になっており、朝鮮風の雲・鶴の模様の
レリーフが配され、それらが「松葉」で縁どられています。また、
デザイン化された「寿」の文字(右端の円形のデザイン)も配されています。

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中国風の珍しい題材を象った、ステンドグラスだそうです。

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アールヌーボーの影響を受けた窓の部品(?)。

中国、朝鮮、日本など東洋的な意匠も随所に取り入れた建物は
カテゴリー分け出来ない不思議な雰囲気です。

つづく


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深谷 旧煉瓦製造施設 臨時公開(旧変電室/備前渠鉄橋)

敷地奥に『旧変電室』はあります。
深谷市で最初に電灯線が引かれたのは、この煉瓦工場でした。

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中がどうなっているのかは全く分かりません。公開してくれれば
良いのに。。。

工場跡の敷地は柵で覆われていますが、一部にはまだ当時の煉瓦壁が
残されていました。緑の奥に旧変電室、右手に煙突が見えます。
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備前渠鉄橋は明治28(1895)年、小山川、利根川船運に変わる煉瓦輸送手段
として煉瓦工場、深谷駅間を結ぶ専用線を開通しました。
用水路に架けられた鉄橋です。
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川沿いは雑木林になっている為に、踏み入れる事が出来ず
足下を写してみました(笑

鉄橋を渡ると、煉瓦アーチ橋があります。
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現在は深谷駅までの遊歩道になっています。(歩くと果てしないですが。笑)

つづく


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2009.11.03

深谷 旧煉瓦製造施設 臨時公開(旧事務所 2)

旧事務所は老朽化が進んでいるように感じます。

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半纏も展示されていました。どのような時に羽織ったものなのかしら?
しかも門扉や屋根にある↓このマークと同じものが背中に!
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今回は地元のおばさま(徒歩五分圏内だそうです)との交流があり、
お話をさせていただいたり、飴をいただいたりしました(笑。
その方のご主人は幼い頃、工場に忍び込んでよく遊んでいたそうです。
それも工場がまだまだ稼働していた頃だそうで、なんともゆる〜い
時代だったのだなぁ〜と驚きました。

ここがまだ日常の一部だった頃の、生の話が聞けてなかなか得をした
気分になりました◎

つづく


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深谷 旧煉瓦製造施設 臨時公開(旧事務所 1)

前回の1月に訪れた際には時間が無く、展示物がきちんと
見られなかったので、今回は内部を中心に。
 *前回のレポ
  http://shioring.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-38be.html

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タイミングが悪く、資料館は結構な混雑。
で、今回もそんなに時間の無い私。
結局質問はできず(笑

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当時の工場の模型
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最盛期の工場(1〜6号窯)
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深谷煉瓦を使用した東京駅と、関東大震災際に煙突が折れた煉瓦窯
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戦後の工場
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深谷煉瓦を使用した、赤坂離宮と丸の内煉瓦街
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煉瓦を船で運ぶ様子、煉瓦専用線で使用されたディーゼル機関車など
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つづく


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