カテゴリー「歴史的建築物/史跡/旧跡(栃木)」の16件の記事

2010.01.19

旧篠原家住宅 6(新蔵/文庫蔵/石蔵)

敷地の北側には3棟の石蔵が並んでいます。
この位置からは把握出来ませんが左から、新蔵、文庫蔵、石蔵。
いずれも宇都宮特産の大谷石を外壁として用いたもので、この配置自体が
北側からの防火を意識したものとなっています。

主屋と庭の間を通って行きました。

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左側手前が新蔵、奥に文庫蔵、石蔵。
右側が主屋。

通りから見る新蔵はこんな感じ。
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*新蔵 明治28年(1895)建築
1階には行灯、ランプなどの灯火用具や雛人形、2階には和服や旅行用具
など、普段あまり使わないものを収納していました。

*文庫蔵 嘉永4年(1851)建築/平成14年解体修復工事済み
木造で、外側に土を塗った後、大谷石を前面に張っています。
1階には主に日用品など頻繁に使うものなど、2階には美術品や古書、
着物などを納めていました。
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*石蔵 文庫蔵とほぼ同時期に建築(推定)
元々、醤油醸造に用いる道具を収納していました。太平洋戦争後は、
貸し倉庫としているうちに2階部分が取り外され、現在は吹き抜けの
大きな空間になっています。(老朽化しているため公開はしていません)
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これにて旧篠原家住宅の全てを見学終了です。
この建物の凄いなぁと思った点は、まず、係の方の活気がある。
建物に愛情があるというか。。。

あと、入館料¥100なのに凝っているチケット♪文字は銀色!
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そして資料が充実している!所々に説明文が添えられていたり、
全8枚にも及ぶ解説シートが随所に置かれており、更には教育委員会発行
の冊子(カラー18ページ/¥300)の購入が可能!
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そして建物好きにはたまらない資料集も扱っていました!
『大谷石百選』。ずばりその名の通り、日本全国(主に栃木県)の
すんばらしい大谷石建築(遺跡)の写真と解説が載ってます。
こちらは¥2000。
 http://www.ooyaishi.jp/book.htm

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帰宅後、しげしげと眺めていると、、、宇都宮だけでも(右ページ)
こんなに沢山あることが判明。。。。

宇都宮。興味が尽きない街です(笑
次回は計画性を持って早朝より、散策に繰り出そうと誓ったのでした◎



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旧篠原家住宅 4(十畳間/東廊下)

2階へ上がってみました。

*十畳間
若夫婦の寝室として利用されていた部屋です。

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*照明器具
篠原家に電気が入ったのは昭和5年(1930)頃といわれています。
このガラスグローブは乳白色のガラスに精密な細工を施した
非常に素晴らしい出来映えのものです。

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*東廊下
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床材は檜で、長さ8間(約14.4m)で作られています。4間もの長さの板を
使っており、2枚で8間を通る見事なものです。
ガラス戸は建築当初には無く、昭和初期頃、生活の変化に合わせて
追加されたものだそうです。室内外のバランスを崩さず、洒落たデザインを
取り入れており、結果的には当時の豪商の財力と見識の高さを今に伝える
ものとなりました。



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2010.01.18

旧篠原家住宅 3(台所/仏間/六畳間)

*台所
茶の間の向かいにあるこの部屋は建てられた当初は台所ではなく、
使用人達の休憩場として利用されており、戦後に改造したものです。
この部屋にも箱階段があり、女中さんが2階の掃除をするときに使用した
そうです。箱階段は檜で出来ていますが、高さのサイズが合わない事を
考えると、現在の主屋の前の建物で使っていたものを再利用したとも
考えられます。

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*仏間
旧篠原家代々の先祖を祀っている部屋で、十畳の広さで縁ありの畳を
用いています。床の間は1間幅で、床柱は桐材を使用した珍しいものです。
床板はケヤキ、天井は檜です。床の間から押し入れを挟んで、半間幅の
格式の高い仏壇があり、精巧な組子細工を施した扉には、薄い板を家紋の
形に切り抜き、黒い漆が塗られています。

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醤油猪口(醤油の出来映えを確認するもの)と、醤油のラベル。

*六畳間
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大きな黒い金庫の扉の内側には、『篠原家』の文字と家紋である
『丸に木瓜』が書かれています。金庫の中は桐材の引き出しがあり、
取っ手は箱階段と同じ『獅子』のデザインがされてあるなど、特注だった
と推測されます。鍵の管理やダイヤルの番号は当主のみが知っており
家族と言えども勝手には開けられませんでした。

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金庫の上は階段になっていました。

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2010.01.17

旧篠原家住宅 2(茶の間)

*茶の間
茶の間は畳11枚と箱階段部分からなり、家族が普段の食事や団欒を
した場所です。

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2階の大広間へ通じる箱階段はすべてケヤキで作られており、引き出しの
取っ手は『獅子』のデザインです。
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庭園に面した廊下は約9mあり、柱は檜、床には幅広のケヤキ板を
惜しみなく使っています。



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旧篠原家住宅 1(帳場)

予想外にも、大きな通りでダルマ市が催されており、迂回路が渋滞。
コインパーキング難民に若干なりつつも、なんとか駐車完了。

国指定重要文化財:旧篠原家住宅
 http://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/bunka/geijyutsu/002266.html

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篠原家は19世紀の前期頃に分家し、醤油の醸造販売や肥料の販売を
行っていた商屋です。現在は
主屋文庫蔵石蔵(2棟)を残すのみ
ですが、昭和20年の宇都宮空襲で醤油醸造蔵や炊事場、釜場、土蔵、
物置など多くの建物が焼失したためです。また、昭和39年には前面道路
の拡張に伴い、約7m曵き家されました。

主屋 明治28年上棟
*土間/帳場と大黒柱
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帳場と茶の間の間に立っているのが1尺5寸角(約45cm)の
ケヤキの大黒柱です。全長11mを越える通し柱で、2階床の間の床柱を
兼ねており、さらに上まで伸びて棟木まで達しています。

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入り口を入った所は土間になっており、左側にはサクラ材の上がり框の
帳場があります。

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ケヤキの1枚板の(上下2段)押し入れが並んでいますが帳場格子の
後ろにある押し入れだけが鍵がかかるようになってます。
書類や通帳などを入れて保管していました。
また、この戸だけが開けると音がするように工夫されており、防犯に
対する注意がはらわれていたそうです。



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2010.01.16

カトリック松が峰教会 3

1階にはお手洗いがあるようなので、ちょっと見学してみる事に。

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淡いピンク色の扉と漆喰の壁が良く合います◎

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懐かしい〜〜〜うちの母屋にも同じものが使われていました!

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教会ですもんね、大切に大切に使われている感じが伝わって来ました。

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カトリック松が峰教会 2

道路に面している方の外階段を2階へあがると、バルコニー(?)が
あり、広々としていました。

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入り口頭上のステンドグラス。
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聖堂内部の円柱にはロマネスク様式の装飾が施されています。

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祭壇やガラス類は新しそうだなぁ〜と思い、パンフレットに眼を通すと
昭和51年の改修により一新されたものだそうです。

1階へ続く階段も木製で、ミサの最中の昇降は憚れる程
軋む
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2010.01.15

カトリック松が峰教会 1

国登録有形文化財:カトリック松が峰教会
昭和7年(1932)建築

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聖堂は鉄筋コンクリート造りで、建築の内外壁に大谷石を貼付け、あたかも
石造建築を思わせます。

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大きすぎて画面に入りきりません(笑

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ロマネスク様式特有の意匠である切棒状飾り縁。

入り口は2階にあるようで、左右対称に階段があります。
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宇都宮聖ヨハネ教会

大谷から宇都宮駅周辺へ移動して行くのですが、どうしても見たかった
建物を見忘れるアクシデント発生(笑。しかもどうやら目の前をスルーした
という我ながら呆れるガッカリエピソード。。。
 *屏風岩石蔵 http://www2.ucan-ltd.co.jp/kikou/ohya/db/category/detail.php?number=39
悔しい。。。しかし後ほど購入する『大谷石百選』にはネット検索でも
引っ掛からない建物もたくさんあり、栃木リベンジを誓ったのでした◎

さて、気を取り直して『宇都宮聖ヨハネ教会』です。
 http://utsunomiya.seikoukai.org/

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昭和8年(1933)年建築。聖堂は鉄筋コンクリート造りで、外壁に
大谷石を貼付けてあるそうです。

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中には入れませんでした。内部は漆喰仕上げのようです。

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2010.01.14

大谷観音

平和観音は、大谷寺の南側の山を採掘した際に、山を掘り下げながら
観音像を掘りだしたものです(昭和29年完成)。

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平和観音は、もともと宮大工であった地元の石工の上野浪造が、
第二次世界大戦の戦没者の慰霊と世界平和を願って昭和23年に彫り始めた
ものです。高さは26.93m尺貫法だと88尺8寸8分。

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階段を上り、お顔の近くに寄ってみました。

観音様がお見守りする世界の眺め。
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